スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ニワトリと少年

2007年08月16日 19:22

20070816181844.jpg



うちのリアル犬は「アリス」という。一日2回、朝と夕方がアリス姫の散歩の時間だ。練習が一息ついた私は部屋着のままでサンダルをつっかけ、自分の気分転換も兼ねて姫とお散歩に出かけた。


我が家のすぐそばには有料道路が走っていて、その道に平行して両脇に歩行者専用の側道がある。この近辺にお住まいのワンちゃんたちのお散歩コースだ。アリスと私は、知らないおじさんと犬に元気よく挨拶するのが大好きで、向こうから来るワンちゃんにいつもワクワクする。飛びかかるアリスに全く興味を示さないワンちゃんもいるが(笑)、たとえ返事を返してもらえなくても、笑顔で挨拶をするのは気持ちの良いものだなぁと、最近になって思うようになった。



さて、側道をずんずん進んでいくと、金網の横にペットボトルとお皿が置いてあるのを発見した。一人の男の子が金網の中を覗き込んでいる。何かを探しているようだ。私は…もしかして…と思い、彼に声をかけた。

「こんにちは!…もしかして、ニワトリさん?」

その子はくるっと私の方を見て、「…はい!」と答えた。


実は今日、昼食の食卓で父からこんな話を聞いていた。

「あっちゃんっ、この携帯の写真、なんだかわかる??」
「…えー?ここ、そこの側道でしょ、え?…ニワトリだ!!」

今朝、父が散歩をしていると、金網の中にニワトリを発見した。すると、自転車に乗った一人の少年がそこへやってきてお皿にえさを入れてニワトリにあげていた。父はその子に声をかけて、いったいこのニワトリはどうしたのかと聞いた。どうやらその子のお父さんが散歩中にたまたま発見したらしく、この数日、その子がお水と餌をあげに毎日来てるということだった。



その話を聞いていた私は、彼が探しているのがニワトリである、とすぐに分かった。どこに行ったんだろうね、と私もそこにしゃがみこんで一緒に金網の中を覗いて探す。しかし金網の中は草や葉っぱでよく見えない。心配そうに、その彼はあたりを行ったり来たりしている。


と、うちのアリス姫が綱をぐいぐいひっぱった。そうだった、散歩の途中だった。アリスごめんねと、散歩を再開した。


側道をさらに進むと、車の走っている道路の脇にたどり着く。この道はうちの母のお気に入りなのだ。何故かというと、散歩しながら発声練習や歌の練習が出来るから…らしい。私もここではよく歌を歌いながら歩く。夕方なのにちっとも気温が下がらないが、風が吹けば少しは気持ちがいい。うまくもなんともない歌でも、聴衆はアリス一人だ。歌ってる本人は気分がいい。


声のボリュームを上げて来た道を戻ると、向こうから少年が向かってくるのが見えた。辺りをとにかく必死で探している様子だった。まだ見つかってないのか…。そもそもは、なんでこんなところにニワトリが居たのかが謎なのだが、数日間でも世話をしていれば、気持ちは「我が子」なんだろうなと思った。



さらにテクテク。側道を我が家の方へ下る。向こうから新しいワンちゃんとご主人が来た。その若いお父さんは、私が挨拶をすると気持ちよく返事をしてくれた。ワンちゃんは、何犬かはわからないけれど、とても上品で、毛もふわふわで綺麗に手入れされていて、まるでお人形さんのような小さい犬だった。「わんっ♪」どんな犬にもゴキゲンに話かけるアリスは、最近洗ってあげてなくてちょいと汚れてて、ブランド犬でもなんでもない、柴犬混じりの雑種で、へいへいぼんぼんの犬だ。「わんっ♪」相手のワンちゃんも明るく接してくれてアリスも嬉しそう。



側道から階段を上がってうちの方に戻ろうとすると、うしろをさっきの少年が自転車で通り過ぎた。…ニワトリ、どうだったのかな。階段を上りきってからもう一度振り返ると、ちょうど西日が空を良い感じに染めていた。なんにも考えずしばらくぼーっっとしてると「THE雑種」のアリス姫が早く餌を食べたいらしく、ぐいぐい私を引っ張る。



この街で育って20数年。何年過ごしても全く飽きることなく、毎日新しい景色に見える。高級住宅地でもド田舎でもない、ごくごく普通の家が並ぶ普通のこの街で感じるちっちゃなはっぴーを発見するのが、昔から、多分、たまらなく好きなんだろう、な。





↓↓↓↓↓

音楽ブログランキング

姉と運営しているポータルサイト内のブログランキングです。良かったらぷちぷちぷちちっっと応援してください。色々な音楽家の方のブログも読めます。
スポンサーサイト



最近の記事*


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。